毎日の食事づくりは出来るだけ簡単にしたいもの。だけど健康のためには、少しでもおいしくて栄養のあるものを食べたいですよね。
そこで、料理教室を主宰する「R.Kitchen」の斉藤吏予子さんに、電子レンジや圧力鍋を活用した時短レシピを教えてもらいました。いろいろな工程を上手に省きながら、満足度の高いメニューを作りましょう♪
第3回目は、ボリュームたっぷりの中華レシピです。
豚の角煮 【時短ポイント:圧力鍋で調理時間短縮】
所要時間:30分程度

下茹でも煮込みも、圧力鍋だけを使うトロトロの角煮。写真の角煮丼アレンジのほか、おつまみやラーメンの具などにも使えます。
材料 (4~6人分)
豚バラ肉(かたまり):600g
長ネギ:1本
しょうが 薄切り:3枚
ゆで卵:4個
A
酒:100ml
砂糖:50g
みりん:50ml
醤油:70ml
作り方
(1)長ネギは4~5㎝の長さに切る。圧力鍋に豚バラ肉と長ネギ、しょうがを入れる。材料にかぶるくらいの水(分量外)を入れ、ふたをして強火にかける
(2)圧力がかかったら弱火で4分煮て火を止める(140kPa)。90kPaの場合は弱火で10分煮て、火を止める。
(3)圧力が下がったらふたを開け、ざるに上げて肉だけ圧力鍋に戻す。
(4)(3)の圧力鍋にAの合わせ調味料とゆで卵を入れて、材料がかぶるくらいの水(分量外)を入れる。
(5)ふたをして強火にかけ、圧力がかかったら弱火で4分煮て、火を止める(140kPaの場合)。 90kPaの場合は弱火で10分煮て、火を止める。
(6)圧力が下がったら肉を取り出し、強火で煮汁が半分程度になるまで煮詰める
※圧力鍋を使わない場合(できるだけ、多層構造の鍋がおすすめ)
(1)豚バラ肉と長ネギ、水、しょうがを入れ、弱火で1時間下茹でをする。
(2)(1)の肉を取り出し、Aの合わせ調味料を入れて弱火で30~40分煮る。
(3)肉を取り出し、強火で煮汁が半分程度になるまで煮詰める。
〈POINT〉
煮汁が多めに残っている場合は、半量だけ残して煮詰めてもOK。好みで、糸とうがらしなどを添えます。半熟卵を添えたい場合は、圧力鍋に入れずに盛り付けする時に加えます。〈POINT〉
豚の角煮は、冷蔵庫で3日間、冷凍で3週間保存できます
もずくスープ 【時短ポイント:シンプルなレシピ】
所要時間:10分程度

もずくは水溶性の食物繊維で、血中コレステロールを減少させる働きがあります。こってりした料理のサイドメニューにぴったり。
材料 (4人分)
洗いもずく:約100g
水:400㏄
中華スープの素:小さじ2弱
酒:小さじ1
しょうゆ:小さじ1
塩、こしょう:適宜
白ごま:適宜
刻みネギ:適宜
作り方
(1)鍋に水と中華スープの素を入れて煮立たせる。酒と塩、こしょう、しょうゆで味を整える。
(2)洗いもずくを入れて、ひと煮立ちさせる。
(3)白ごまとネギを散らして盛り付ける。
〈POINT〉
塩抜きや洗浄がいらない「洗いもずく」を使えば、スープとして味付けをするだけで食卓に出せる一品になります。
搾菜(ザーサイ)と三つ葉の和え物 【時短ポイント:シンプルなレシピ】
所要時間:5分程度

香り高い三つ葉を、ザーサイの程よい塩気とごま油の風味でいただきます。
材料 (4人分)
三つ葉:2束
ザーサイ:40g
ごま油:大さじ1
作り方
(1)三つ葉は長さ3~4cmに切る。ザルに入れて熱湯を回しかけ、冷めたら軽くしぼる。
(2)ザーサイを細かく刻む。
(3)ボールに(1)と(2)を入れ、ゴマ油で和える。
取材ライターのつぶやき
焼いたり脂を取り除いたり、とにかく手間と時間がかかる豚の角煮が簡単にできるなんて♪ 香辛料などを使わないので、食べ盛りの子どもたちも喜んでくれそうです。ついワンパターンになりがちな副菜も、三つ葉やもずくなど普段使わない材料を選べば目先を変えて楽しめますね。
今回のSpecialist 斉藤 吏予子(さいとう りよこ)さん さん

家庭料理の教室「R.kitchen」主宰。電子レンジや圧力鍋などを活用した料理レッスンや、働く人に向けた栄養指導、セミナー、メディア出演など幅広く活動。
野菜コーディネーター(ホールフード協会主催)、NPO日本食育インストラクター、Wonder chef公式アンバサダー。
家庭料理の教室「R.kitchen」https://cookingrkitchen.jimdofree.com/

