【column】家電ライターが教える!お手入れしやすい家電:洗濯機編

2025.09.17 | 家具・家電

2023年に「新居で使いたい便利家電」というテーマで、5つの記事を公開しました。(過去の記事はこちら
2年ぶりとなる今回も、自宅に300を超える家電を所有し、実際に使用しながら「家電の便利さ」を各種メディアで伝えている、家電ライターの田中真紀子さんにご指南いただき、いま知っておきたい家電情報を全4回でお届けします。2回目以降のテーマは、みんな知りたい!「お手入れしやすい家電」です。

※価格は執筆時、編集部調べ

お手入れしやすい洗濯機とは

洗濯機も年々進化し、洗浄力でいえば温水や泡、ウルトラファインバブル、AIなど、よりきれいに洗い上げる機能を搭載したものが登場しています。また乾燥機能でいえば風量や風速をアップさせ、サポートヒーターを採用してより短時間でふわっと仕上げるなど、各メーカーが特色ある機能を搭載してきているそうです。

中でも、近年目立っているのが、お手入れの手間を省ける洗濯機。従来からタテ型、ドラム式ともに洗濯槽など内部を自動洗浄するものはありましたが、最近はそれ以外の箇所のお手入れの手間が省けるものが増えてきているとか。

▲面倒だったフィルター掃除ともお別れできる機種が…

「例えばドラム式洗濯乾燥機の『乾燥フィルター』は衣類乾燥時に出た糸くずやホコリを集めるもので、乾燥するたびにお手入れする必要がありますが、「日立」や「ニトリ」は乾燥フィルターがなくてもホコリが回収できる構造を採用。また「シャープ」や「アクア」は、フィルターについたホコリを自動で取り除くフィルター自動お掃除機能を搭載しています」と田中さん。

「さらに排水フィルターにもゴミやホコリが溜まりますが、この排水フィルターのゴミを取りやすくし、大型化して捨てる頻度を月1回に済ませるもの、ホコリが溜まりがちなドアパッキンを自動洗浄できるものなど、頻繁にお手入れする必要がある場所を減らすタイプが増えています」。

▲入れすぎると汚れの原因にもなる洗剤類。自動投入だと毎回量を計って入れる手間もなくなり一石二鳥!

また、近年人気の「液体洗剤・柔軟剤自動投入」機能は、定期的にお手入れしないと詰まりが生じやすい箇所です。「アクア」の全自動洗濯機の中には、洗剤を投入するたびに投入経路を自動で洗浄する機能を搭載したものが登場し、お手入れの手間を軽減してくれるそう。自動清掃機能も、ここまできたのか!と感心させられっぱなしです。

洗濯機を検討する際のポイント

洗濯機は、洗浄や乾燥性能が重視されがちですが、毎日使うことからお手入れは必須。特に乾燥フィルターのお手入れを怠ると、洗濯機内部にホコリが溜まって乾燥性能が落ちたり、ニオイが発生したりと、問題が起きてしまいます。

「そう考えるとやはり、洗濯機はお手入れの手間が少ないものを選ぶのがおすすめ。近年は高額な高機能洗濯機だけでなく、低価格でも機能が充実したものが増えていますので、予算と照らし合わせながら、機能を1つずつチェックしてみてください」と、田中さんからアドバイスをいただきました。

上記を踏まえ、田中さんおすすめの“お手入れしやすい”洗濯機を3つご紹介します。

〈日立グローバルライフソリューションズ〉ドラム式洗濯乾燥機「ビッグドラム」

▲BD-STX130K(洗濯容量13㎏、洗濯~乾燥容量7㎏)、実勢価格299,300円(画像提供/PR TIMES)

▲「洗濯槽自動おそうじ機能」のイメージ図。見えない部分を除菌し、黒カビの発生を抑えてくれます(画像提供/PR TIMES)

早いうちから「洗濯槽自動おそうじ」などを搭載し、手間を減らす機能を進化させてきた日立。お手入れが面倒だった乾燥フィルターをなくしたのは画期的で、「乾燥フィルター、なくせるんだ」と世間を驚かせました。

実際に使ったことがある田中さんによると「実際になくなってみると、毎回フィルターのお手入れをするのが、こんなに面倒だったんだ!ということを痛感しました」。

▲「乾燥経路自動おそうじ」のイメージ図。次の洗濯運転時に、保護フィルターや熱交換器のホコリを自動で洗い流すので、乾燥効率の低下を抑えてくれます(画像提供/PR TIMES)

他にも自動お手入れしてくれる箇所が多いうえ、乾燥性能も高いのでアイロンの頻度も減らすことが可能。できるだけ手間をかけたくない人にピッタリです。

アクア ドラム式洗濯乾燥機「まっ直ぐドラム2.0」シリーズ

▲ドラムをななめではなく“まっ直ぐ”に設置することで本体サイズをコンパクトにできたAQW-DX12R 実勢価格214,500円(画像提供/アクア)

アクアのドラム式は洗濯容量12kgの大容量ながら、本体サイズをタテ型クラスの幅60cm以内に抑え、今まで「ドラムは大きすぎて置けなかった」という層に人気の1台です。

▲今までドラム式が置けなかったスペースに置ける可能性も。サニタリー空間に合わせてシルキーブラックとホワイトから選べます

田中さん曰く「お手入れの手間を減らすため「乾燥フィルター自動おそうじ」機能を搭載し、日常的な乾燥フィルターの掃除は不要です。さらに、洗濯槽やドアパッキンも自動で掃除してくれる機能を搭載。こうした自動おそうじ機能によって洗い流された糸くず・ホコリをしっかりキャッチする「排水フィルター」がお手入れしやすい“くし型”というのもポイント」。日常的なお手入れは、排水フィルターだけでO Kという、優れものの洗濯機です。


▲実は糸くずやホコリが溜まりやすいドアパッキンの水洗いしてくれるうえ、排水フィルターのお手入れも簡単!

また、洗えない衣類のシワやニオイを解消する「エアウォッシュ」などの機能も人気。
価格も手頃なので、ドラム式初心者におすすめです。

シャープ タテ型洗濯乾燥機ES-PW11K

▲【穴なし槽シリーズ】タテ型洗濯乾燥機 231,970円(画像提供/シャープ)

シャープは1992年から唯一、タテ型洗濯機の洗濯槽に「穴なし槽」を採用しています。通常、洗濯槽には穴が空いており、外槽や槽裏に発生したカビが内部に入り込んで衣類に黒いポツポツが付着するといった問題がありますが、シャープは穴がないため内部にカビ菌が入り込みません。
さらに、水が裏にまわらないためムダな水がカットでき、大幅な節水効果も期待できます。


▲同機種に穴があると仮定した場合、洗濯1回あたりで約35ℓの節水効果が見込めます(画像提供/シャープ)

「脱水の水を有効活用し、洗濯のたびに自動で洗濯槽も洗ってくれるほか、カビ菌を抑制する「プラズマクラスター槽クリーンコース」も搭載しているので、常に清潔を保てるのもうれしいポイントです」と田中さん。


▲きれいな水で洗濯機の内部を洗い流し、汚れがつきやすいパルセーターの裏側も清潔に保ちます。さらに送風しながらプラズマクラスターを放出し、カビ菌の繁殖を抑制します(画像提供/シャープ)

シャープならではのプラズマクラスターによる除菌機能を使えば、頻繁に洗えない衣類(制服やジャケット)や、水で洗えないもの(ブーツなど)の除菌・消臭もできちゃいますよ!

取材ライターのつぶやき

汚れの量や洗剤の種類、水温などをセンサーで把握し、状況に応じた最適な洗濯コースを設定してくれるA I洗濯機が登場するなど、全てを洗濯機に任せられる時代になりました。しかも見つけるたびに嫌な気分になっていた、ドアパッキンの内側や裏側のホコリまで自動で掃除してくれるなんて…本当にストレスフリーですね。

 

今回のSpecialist 田中真紀子(たなかまきこ) さん

最新家電の情報をいち早く入手し、雑誌やウェブなどで紹介している家電ライター。
今まで執筆に携わった家電数は1500近くにおよび、最新家電をストックする部屋もある自宅には、常時300を超える家電を所持。実生活で使用しながら主婦目線で執筆し、家電の魅力を幅広く伝えている。
メディアやメーカーからの取材・監修に加え、専門家としての記事監修、企業コンサルタント、アドバイザー業務もこなしている。
TikTok「家電のまきこさん」も定期更新中。


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