【column】家電ライターが教える!新居で使いたい便利家電|調理家電編

2023.01.11 | 家具・家電

年々、驚くほど進化を続けている家電。生活のあらゆるシーンで手助けをしてくれる頼もしい存在なので、引っ越しの際は新調したり、欲しかった家電を追加したりする機会も多いと思います。そこで、自宅に200を超える家電を所有し、実際に使用しながら「家電の便利さ」を各種メディアで伝えている、家電ライターの田中真紀子さんに「今おすすめしたい家電」をジャンルごとに紹介していただくことになりました!
第1回目はおいしい料理が作れて、メニューの幅も広がる「調理家電」です♪

※価格は執筆時、編集部調べ

調理家電の傾向と状況

コロナ禍をきっかけに、調理家電に関するニーズは大きく二分したと話す田中さん。「1つは外食が減り、自炊が増えたことで、できるだけ手をかけずにおいしい料理が作れる調理家電がほしい(在宅ワークなら、隙間時間に仕込みができる)。もう1つは、健康意識の高まりから、ちょっと手をかけた料理や健康食が作りたいので、そのサポートしてくれる調理家電がほしい、というニーズです」。
前者であれば、ほったらかし調理ができる「電気圧力鍋(自動調理鍋)」など。
後者であれば、ヨーグルトメーカーなどの「発酵食品メーカー」が挙げられます。

田中さんが今回、特におすすめしたいと教えてくれたのは、「ほったらかし調理」ができる家電。「作れるメニューも多彩なので、ぜひ取り入れてほしいアイテムの1つ。新生活のスタートをきっかけに、1台を使い倒すつもりで、日常的な料理に取り入れていってほしいと思います。炊飯器のように出しっぱなしにできるスペースがあれば、なお可。デザインにも意識して選んでみてください!」

ということで早速、「ほったらかし調理」可能な家電を含めた、田中さんおすすめの商品をご紹介します。

かき混ぜ機能や低温調理で多彩なメニューが作れます

〈シャープ〉ヘルシオ ホットクック(2~6人用)
KN-HW24G 60,410円

自動調理メニューは、WiFiに接続することで400以上から選べ、材料と調味料を入れるだけでおいしく仕上げてくれる優れもの。かき混ぜ機能もついているので、メニューバリエーションも豊富。無水調理から低温調理、発酵食品、スイーツも作れます。

加熱の進行に合わせたかき混ぜを行う「まぜ技ユニット」

田中さん「独自のかき混ぜ機能とプログラミングで、どのメニューもおいしく仕上がります。私も愛用しているのですが、特に無水調理はおいしいです!専用のスマホアプリでメニューをチェックして、下ごしらえをしたら、最後にスマホから本体に送信。ボタン1つで調理を始めてくれます」


田中さんが自宅で作った「ラタトゥイユ」。
蒸気を逃しにくい構造とドリップ加工の内ぶたで、食材の水分が活用・循環されるため、おいしさが凝縮!また、ビタミンCや葉酸などの栄養素もより多く残るため、お鍋で作る時より薄めに味付けしても、素材の味を活かした仕上がりになるそうです。

新機能・リレー調理で驚きの仕上がりに

〈シロカ〉おうちシェフPRO L(4~6人用)
32,780円

業界最高クラスの使用最高圧力100kPAを実現し、中までやわらかく仕上がります。
〈シロカ〉独自技術の「スマートプレッシャー技術」(一定高圧力×自動減圧機能)を搭載し、調理時間の時短が可能になりました。
特筆すべきは、低温調理と圧力調理の「リレー調理」を自動で切り替える新機能の追加。
加熱しすぎると硬くなる食材も、ふっくらやわらかく仕上げてくれます。

田中さん「購入しやすい価格ながら仕上がりがよい人気のモデル。以前は番号で選んでいましたが、最新モデルは、液晶画面でメニュー名から選べるようになり、より使いやすくなりました。なんといってもリレー調理が秀逸です!」

パワフルな熱風調理でおいしさを引き出します

〈クイジナート〉エアフライオーブントースターTOA-38
29,700円

コンベクションオーブントースターの中で最大クラスの大型ファンを天面に搭載。
食材に直接パワフルな熱風を送り出し、庫内を循環させることで、短時間でムラなく調理でき、おいしく仕上がります。トーストをスチーム機能で焼くと、外はさっくり中はもっちり!ファンやスチーム機能の組み合わせ方によって、パンの食感と香りの高さを自分好みにコントロールできます。

田中さん「大型ファンを搭載したことにより、ノンフライ唐揚げも高火力でカリッと仕上がります。付属のグリルパンを使えば、多彩なおかずも作れます。もうオーブントースターというより、オーブンとして使える印象。レトロ感あるおしゃれなデザインも魅力です」

しっとりやわらか!難しい低温調理も簡単に。

〈テスコム〉芯温スマートクッカー TLC70A
16,500円

温度管理が難しい低温調理を、水なしで作れる画期的な調理家電です。
食材の中心に芯温温度計を挿して管理するので、失敗知らず。
食材を入れたチャック付きポリ袋で加熱するので、後片付けも簡単です。

田中さん「低温調理は温度管理が難しく、高温だと硬くなるし、低温だと中まで火が通らないこともありますよね。でもこれは芯温温度計で食材の中心温度を測定・管理するから、失敗がありません。サラダチキン、チャーシュー、ローストビーフなどがおいしく仕上がりますよ。水を使わず、本体サイズもコンパクトなので後片付けも簡単です」

7つの機能で、面倒な下ごしらえもあっという間


〈レコルト〉フードプロセッサーコンボ
25,960円

3つのアタッチメントを組み合わせれば、1台で“刻む・混ぜる・練る・つぶす・砕く・泡立てる・こねる”の7役をこなす多機能&大容量のフードプロセッサー。
いろんな下ごしらえが素早くできるので、調理時間が時短できます!
もちろん、料理の幅も広がります。餃子の皮や餡が作れたり、パスタの生地を練り、肉を挽くところからボロネーゼを作ったり。一から料理を手作りしたいときに大活躍です。


餃子の餡もあっという間にできます

田中さん「アタッチメントの種類だけでなく、ボウルも2種類用意されているのがとっても便利!1つの料理を作る過程で、混ぜたり刻んだり、用途に応じて何度も活躍してくれます。『こね』機能があるので、難しそうなパン作りやピザ生地づくりにも気軽にチャレンジできますよ」。

取材ライターのつぶやき

毎日台所に立っていますが、キッチン家電がこんなに進化していたとは!驚きました。
材料を入れるだけで料理ができるなんて…過程で芯温温度計を使って低温調理をするなんて。家庭で手軽においしい料理を作れる時代になっているんだ!と、実感しました。
日々の献立決めもマンネリになりがちですが、こういう調理家電を使えばメニューの幅も広がりそう!きっと家族も喜んでくれるし…すっかり買う気満々です。

今回のSpecialist 田中真紀子(たなかまきこ) さん

最新家電の情報をいち早く入手し、雑誌やウェブなどで紹介している家電ライター。
今まで執筆に携わった家電数は1000近くにおよび、最新家電をストックする部屋もある自宅には、常時200を超える家電を所持。実生活で使用しながら主婦目線で執筆し、家電の魅力を幅広く伝えている。
メディアやメーカーからの取材・監修に加え、専門家としての記事監修、企業コンサルタント、アドバイザー業務もこなしている。


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