【garden】新じゃがを食べよう!初心者向けジャガイモの詳しい育て方

2025.04.09 | ガーデニング

食物繊維やビタミンCをたっぷり含む栄養満点のジャガイモは、大人にも子供にも大人気。
ガーデニング初心者でも簡単に栽培でき、畑がなくても大きめのコンテナがあれば栽培できます。今回は、種イモから芽を出して植え付ける方法や、芽かき、収穫までの流れを詳しくご紹介します。

ジャガイモとは?どんな品種があるの?

種類が豊富なジャガイモは、品種によって特徴が異なるため、作る料理によっても使い分けられます。
ここでは、人気の品種についてご紹介します。

男爵いも〈ポテトサラダにおすすめ〉

見た目は丸く、ゴツゴツとした形が特徴で、ジャガイモのなかで定番ともいえるのが男爵いもです。
ホクホクとした食感の男爵いもは、コロッケやポテトサラダなどの潰して使う料理や、粉質を活かした粉ふきいもなどに向いています。

メークイン〈カレーにおすすめ〉

男爵いもと同じくらい定番なのがメークインです。
男爵いもとは違い、粘性がありしっとりとした食感が特徴です。
煮崩れしにくいので、カレーやシチューなどの煮込み料理に最適。
また、炒め物にも向いています。

キタアカリ〈ポタージュにおすすめ〉

ホクホク感があるキタアカリは見た目も男爵いもと似ていますが、男爵いもよりも甘みと香りが強いのが特徴です。
黄色い果肉で、ポテトサラダ、ポタージュなどに向いています。
男爵いもと同様に崩れやすいので、レンジでの調理や、加熱して潰す料理に向いているでしょう。

インカのめざめ〈スイートポテトにおすすめ〉

男爵いものホクホク感と、メークインのしっとり感のちょうど間のような食感がインカのめざめの特徴です。
実は小粒で、甘くナッツのような風味もあります。
どんな料理にも万能なので、スープのような煮込み料理や、揚げ物、またスイートポテトの材料としても向いています。

ジャガイモの栽培スケジュール

植え付け期:(春)3月-4月(秋)8月下旬-9月
芽かき・追肥:(春)4月-5月(秋)9月下旬-10月
収穫期:(春)5月中旬-6月(秋)11月下旬-12月

植え付け

ジャガイモの植え付け期は、春と秋の2回ありますが、初めてジャガイモを栽培する方におすすめなのは春の植え付けです。
ジャガイモは暑さに弱いので、夏の終わり~秋の暑さで種イモそのものが腐りやすくなってしまいます。
また、秋は種イモの販売期間や植え付け時期が短いうえ、冬の寒さが早く来た場合にジャガイモが育ちにくく、収穫が難しくなってしまいます。

芽かき・追肥

芽かきとは、不要な芽をかき取ることです。
種イモの植え付け後に出てきた芽を、大きなものを2~3本残した状態で根元からかきとります。
こうすることで、良質な実を収穫することができます。
追肥は芽かきが終わったあと、土寄せする際におこないましょう。

収穫

春(3月から4月)に植えつけたジャガイモは5月中旬から6月頃、秋(8月下旬から9月)に植えつけると11月下旬から12月頃が収穫期となります。
ジャガイモの品種や、栽培する地域によっても異なりますが、収穫は葉の8割近くが枯れた頃を目安とするといいでしょう。

まずは種イモを準備しよう

種イモとは?

種イモとは、ジャガイモを栽培する際に使用する専用のじゃがいものことです。

農林水産省の検査機関による検査に合格したもので、品質が保証されています。
スーパーなどで購入して食べるジャガイモではなく、種イモとして合格証が付いたものを使いましょう。

種イモは12月下旬頃から4月中旬ぐらいまで出回りますが、冬の寒さで種イモが腐ってしまいやすいので、初めて栽培する方は3月以降に購入するのがおすすめです。

種イモが大きい場合は切って使いますが、切り口が腐らないよう手入れが必要なので、最初から切らないで済む小さい種イモを選ぶといいでしょう。
目安としては、1kg20個ぐらいのものが適しています。

芽出し

芽出しとは、植え付けの2~3週間前に種イモから芽を出した状態にしておくことです。
朝から日が落ちる頃まで、日が当たる場所に種イモを並べ、毎日充分に太陽光を浴びせます。
2~3週間ほどでイモから緑、赤、紫色の芽が出てくれば、芽出しは完了です。

ジャガイモに適した環境

置き場所(日当り)

ジャガイモは、地上に出た葉でよく光合成をすることで大きな実を付けます。
そのため、日当たりは重要。
プランターで育てる場合は特に、日当たりのいい場所を意識して置いてあげましょう。

畑などで地植え栽培する場合に注意したいのが、連作障害です。
連作障害とは、同じ場所で同じ科の野菜(ジャガイモの場合はトマト・ナス・ピーマンなどのナス科の野菜)を植え続けていると、生育に障害がおこることです。

用土

ジャガイモは酸性の土壌を好みます。
家庭菜園でジャガイモを育てる場合の用土は、水はけのいい市販の野菜用培養土を使いましょう。
ジャガイモ栽培専用に配合された培養土も販売されています。

ジャガイモの育て方

植え付け

幅60~70cm、深さ10cmぐらいに土を掘り、30cmほど間隔をあけて種イモを植え付けます。
その後、土を5cmほどかぶせましょう。あまり深い場所に種イモを植えると芽が出にくくなってしまうので、注意してください。

芽かき

種イモから芽が5cm程度伸びたら、芽かきをおこないます。
硬くて強い芽を2、3本残して、その他を抜きます。
抜くときは、残す芽を手で押さえ、1本ずつ取りましょう。

土寄せ・追肥

1回目の芽かきを終えたタイミングで土寄せをおこないます。
このとき、土寄せする土に追肥を混ぜるといいでしょう。
2回目の土寄せは、ジャガイモの背丈が30cmほど成長したときにおこないます。
1回目同様、このタイミングで追肥もあわせておこないます。

水やり

ジャガイモは成長する過程でたくさんの水を必要とするので、土が乾いたら水をたっぷりと与えてください。
その後は少し乾燥気味の状態で育てていくのがポイントです。
なお、水の与え過ぎは種イモを腐らせてしまうので注意が必要です。
水やりは必要最低限にとどめましょう。

ジャガイモの収穫

春に植えたジャガイモは、5月中旬から6月頃に収穫期を迎えます。
地域やジャガイモの品種にもよりますが、葉が8割ほど黄色くなり枯れてきたら収穫のサイン。
雨の日や雨上がりで土が濡れているとジャガイモは腐りやすいので、晴天で土が乾いている日に収穫しましょう。
収穫したジャガイモは風通しのいい日かげで、土がさらりと落ちるくらいまで乾かします。
その後、風通しのいい冷暗所で保管してください。

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