【column】住まいのメンテナンス｜水回りのお掃除－キッチン編

【column】住まいのメンテナンス｜水回りのお掃除－キッチン編

2025.01.29 | 住まいのメンテナンス

マイホームに長く住み続けるためには、日常のお掃除も大切。でも、忙しい毎日の中でつい後回しになってしまうこともありますよね。
そこで、ハウスクリーニングのプロである「おそうじ革命」の園田真司さんに、気になる水回りや窓、玄関などのお掃除について教えてもらいました。日常的にしておきたいお掃除と、大掃除など時間がある時にしておきたいことの両方を知って、我が家をキレイにしましょう！
第２回目は「水回りのお掃除－キッチン編」です♪

キッチンの汚れにはどんなものがある？

毎日料理をするキッチンは、家の中でも特に清潔にしておきたい場所。「疲れていても、ここだけは掃除する」という方も多いのでは。
キッチンの汚れは、主に調理による油汚れと食べ物の汚れ、シンクの水アカなど。用途に合わせた洗剤を使って、汚れを落とすことが大切です。

毎日のお掃除には中性＆弱アルカリ性の洗剤

キッチンの主な汚れは、コンロや調理台の油汚れとシンクの水跳ね。
食事の後片付けを終えたら、重曹や食器用洗剤とスポンジなどを使って汚れを落とし、水分を拭きとっておきましょう。
油汚れは温度が高い方が取れやすいので、調理後にさっと拭く、お湯で汚れを緩めて掃除するなど、気温や状態によって工夫が必要です。

「キッチンでお掃除の依頼が多いのは、換気扇やレンジフードです。掃除するために部品を取り外す必要があるので、なかなか手が回らず、汚れが溜まりやすいようです」と園田さん。
基本的なことですが、レンジフードに不織布のフィルターを付けたり、油跳ねガードを使って周囲に油が飛び散らないようにする方法も効果があるそうです。

料理に使った油は蒸気によってキッチン全体に広がるため、床や壁、吊戸棚の扉や食器棚も油でうっすら汚れている状態に。「キッチンのベタ付きが気になる方には、市販のアルカリ電解水をおすすめしています。スプレーやシートなど様々な形態があり、二度拭きが不要。テーブルや床など気になる部分をさっと掃除できますよ」

時間がある時は、シンクとコンロをピカピカに

休日など掃除の時間が確保できる時には、コンロとシンクを重点的に磨いてみてはいかがでしょうか。

まずコンロ周りとシンクをお湯とアルカリ性洗剤で掃除して油汚れを落とした後、水アカを掃除するのがおすすめです。

前回紹介したように、水アカは水道水の成分が固まったもの。ステンレスのシンクや蛇口がモヤモヤと白っぽくなってしまうものです。
「蛇口の周りにカリカリした白や茶色の汚れがついている場合は、前回記事を参考にサンポールで汚れを落とせると思います。ただ、シンクや蛇口に使われているステンレスや金属、メッキ加工されたものには、酸性洗剤の跡が付きやすいため、事前にキッチンペーパーやタオルなどで覆った上で少しずつ洗剤を使うことをおすすめします」

もしこぼしてしまった場合は、すぐに水で濡らしたタオルで拭きとってくださいね。

難所の換気扇には、アルカリ性洗剤＆お湯

　キッチンで最も面倒な掃除場所といえば、換気扇とレンジフードです。市販の不織布フィルターなどを使っても、やはり奥には油とホコリが溜まってしまうそうです。
「キッチンの換気扇が詰まっていると、室内に料理の匂いがこもって、部屋全体の空気循環が悪くなります。換気扇はできるだけ１年に１回掃除することをおすすめします」と園田さん。

換気扇の掃除

（１）コンロの上を新聞紙などで覆って養生する。換気扇の電源を切った後、ドライバーなどを使ってフィルターやファン、ガードなどの部品を外す。
※高所作業になるため、脚立や踏み台などしっかりした足場を確保する
※誤ってコンロのスイッチを入れないよう、IHヒーターは電源を切り、ガスコンロはスイッチが入らないようにロックなどをかける

（２）アルカリ性の洗剤とお湯で部品のつけ置き洗いをする。
※用量やつけ置き時間は洗剤に書かれた手順を守ること。※洗剤や時間を規定よりも多くすると、塗装などがはがれる場合があるので注意

（３）手にゴム手袋を着けて、細いブラシなどで汚れを落とす

（４）部品の水気を取って、元の場所に戻す

高所での作業や取り外しが難しいなど、不安な場合は専門業者に相談するのもおすすめです。