【column】住まいのメンテナンス｜水回りのお掃除－トイレ・洗面台編

【column】住まいのメンテナンス｜水回りのお掃除－トイレ・洗面台編

2025.02.12 | 住まいのメンテナンス

マイホームに長く住み続けるためには、日常のお掃除も大切。でも、忙しい毎日の中でつい後回しになってしまうこともありますよね。
そこで、ハウスクリーニングのプロである「おそうじ革命」の園田真司さんに、気になる水回りや窓、玄関などのお掃除について教えてもらいました。日常的にしておきたいお掃除と、大掃除など時間がある時にしておきたいことの両方を知って、我が家をキレイにしましょう！
第３回目は「水回りのお掃除－トイレ・洗面台編」です♪

トイレ掃除は「毎日こまめに」が理想

トイレは毎日皆が使う場所だからこそ、清潔さを保っておきたいもの。汚れが溜まるほど落としにくくなるため、できるだけこまめに掃除しておきたいですね。

「日常的な掃除であれば、トイレ掃除用シートで便器を拭き、ブラシで便器の水が溜まっている部分を中心にこすっておけば汚れは溜まりにくいと思います。特に、便座の裏側と便器のフチ部分をさっと拭いておくといいですね」と教えてくれました。
床や壁なども、いつの間にか汚れやすい場所。アルカリ電解水クリーナーで拭いておくのがおすすめだそうです。

ニオイの悩みに効く、換気扇掃除

時間がある時の掃除や大掃除では、トイレの換気扇と便器などに残ったしつこい汚れを掃除しましょう。
「トイレの換気扇には、トイレットペーパーなどの細かいホコリが詰まっていることがあります。踏み台や脚立に登り、カバーを外した状態で不要な歯ブラシなどを使ってさっと掃除するだけでも、換気扇の効き方が変わってくると思います」

〈トイレの換気扇を掃除する際の注意点〉
・外付け換気扇の場合は、コンセントを抜いて作業して下さい。コンセントが見当たらない場合は、換気扇が回っていないことを確認して作業して下さい。
・ほこりが落ちることが予想されますので、マスクを着用して、新聞紙や大きめのビニールをタンクや便器、床にかぶせて作業するのがオススメです。

トイレのしつこい汚れの正体は

では、便器のフチや便座の裏側に黒ずみや黄ばみができていたら、どうすればいいのでしょうか。
「黒ずみや黄ばみ汚れは、水道水に含まれる成分と黒カビ、尿、ホコリなどが結合して固まった水アカの一種です。いつもの拭き掃除でホコリを取った後、汚れに酸性洗剤をつけてブラシなどで丹念にこすって落としていきましょう」

注意！
カビ汚れに対する塩素系洗剤と、トイレ用の酸性洗剤は同時に使うと有毒ガスが発生して危険です。絶対に併用しないでください。水洗便器の底（水たまり部分）にできる黒ずみ汚れは、通称“さぼったリング”ともいわれています。こちらも工夫して掃除することができます。

〈用意するもの〉
　ゴム手袋、大きめのスポンジ、バケツ、酸性洗剤、トイレ用ブラシ
〈掃除の手順〉
①ゴム手袋をつけて、便器内に溜まった水をスポンジに含ませてバケツに移す。できるだけ取り除いて水位を下げること
②汚れた部分にトイレットペーパーを貼りつけ、紙の上から酸性洗剤をかける
③20分ほど時間を置き、便器に貼ったトイレットペーパーの上から汚れをこする
④バケツに移した水を便器に流す

黄ばみ汚れについても、酸性洗剤をペーパーで覆ってパックしておくと、汚れが取れやすくなります。
トイレの種類によっては、ウォシュレットのノズルや便座の位置を動かせるものもあります。詳しくは取扱説明書を確認してください。

　「トイレ掃除が苦手な人は意外に多いものです。自分で取りきれない汚れがある場合などは一度プロに掃除を頼んでみて、キレイになった状態をキープしていくのも一案だと思います」