【column】アイデア満載!プロ愛用の収納庫を大公開

2022.10.12 | 収納・整理整頓

片付けのプロである“美収納コンシェルジュ”園藤ふみさんのお宅にお邪魔し、「収納」のコツを伝授してもらう連載企画。
4回目となる今回は、園藤家自慢の「収納庫」を見せていただきました。階段下なので一部の壁が傾斜になっている場所ですが、手作りの棚を設置し、素敵な収納空間に仕上がっていました!

大好きな壁紙と手作り棚で、愛すべき空間を実現

階段のある住宅でよく見かける階段下の空きスペース。狭かったり凹凸があったりして、空間をうまく有効活用できないとお悩みの方も多いのでは。
園藤家の階段下収納も壁が斜めになっており、背の高い棚は設置できません。ですがサイズを測り、ホームセンターで購入した板などを使って手作りの棚を設置。掃除機や掃除用品、アイロンなどの家事アイテムのほか、居場所が与えづらい慶弔用品、スリッパ、生活全般の備品など、大きなものから小さなものまで、さまざまなものが収納されています。

上)収納庫全景。手前に10段のレターケースが置いてある状態です。

下)こちらはレターケースを移動させた状態。奥には3段ボックスがありました。

また、正面に見える傾斜状の壁には、ストライプの壁紙が。「扉を開ける度に、好きな壁紙が視界に入ってきて、気分がとても上がります」と園藤さん。ゲストには見えない場所ですが、自分のモチベーションUPにはもってこいです!

空間を無駄にしない、ひっかけ収納

収納の達人は、どんな空間も無駄にはしません。収納庫の開き戸の裏側や壁にできたちょっとした空間も「ひっかけ」スタイルで有効活用。省スペースなうえに、使いやすさも抜群で、今すぐ真似したいアイデアです。

両開きの扉の裏側に収納していたスリッパ。スリッパの長さや形状に合わせて、ゴムの長さや使う本数を増減。ゴムの両端をピンで留めるだけなので、簡単だしとっても便利。見えない場所に収納できるので、一石二鳥です。

反対の扉裏には、フックを取り付け、エコバッグをかけていました。

側面のちょっとした空間には、小さなほうき、枝切りばさみ、懐中電灯などをひっかけて。見つけやすいだけでなく、さっと使えます。

何をどう入れる?さまざまなケースを駆使した実例紹介

手作りの棚には、蓋のない白いケースを設置。「ティッシュ」や「マスク」のストック、「アイロン」「紐類」などが収納されていました。

ホームセンターでは好きな長さに棚板をカットできるし、はめるだけで棚が作れるグッズなどもあり、思っているより簡単に自作できます!

棚板が可動できる3段ボックス。上2段はファイルボックスを使い「レジャーシート」「学校用スリッパ」「エアコン洗浄剤」「カメラ関係」「はがし液・ボンド」などが収納されていました。

3段ボックスの一番下の段には使う頻度の少ないものを。ここには「収納③」でも触れましたが、「取り扱い説明書」を入れた大きなクリアファイルを収納しています。

子どもの成長にあわせ、収納するモノの中身も変わってきます。高価な収納用品を買う必要はなく、プラスチック製の安価なケースなどを活用し、フレキシブルに収納スタイルを変えていってください

最後にご紹介するのは、収納庫の一番手前にスタンバイしている10段のレターケース。通常は書類などの仕分け収納に使われますが、園藤家ではとにかく「日常で使う、こまごましたもの」を収納。段ごとにきちんとラベリングして、いつでもサッと取り出すことができます。

園藤さんがどういうものを入れているのか、ご紹介します。
上から1段目「カーテンフック・定規」、2段目「電池・電球・コンセント」、3段目「押しピン・クリップ・木工用ボンド・ホッチキス・のり」、4段目「セロテープ・マスキングテープ」、5段目「大型封筒」、6段目「慶弔金封・ぽち袋・封筒」、7段目「お掃除シート」、8段目「掃除道具・手袋」、9段目「掃除道具・補修道具」、10段目「コード類」

なお、写真は2段目の引き出しを開けたところ。100均などで売っている間仕切りを活用し、小さなものがごちゃごちゃにならないよう整理されていました。

取材ライターのつぶやき

今回は園藤家の「収納庫」をご紹介しました。持て余しがちな階段下を、収納庫としてフル活用していた園藤さん。秘訣はやはり、DIYした棚!手作りだと思い通りのサイズで設置できるため、空間を余すことなく使うことができます。ホームセンターには誰でも簡単にできるキットなども販売しているので、挑戦する価値ありです!
また階段下収納がないお宅でも、扉の裏側を活用する工夫や、こまごました生活用品を収納するアイデアはすぐに真似できそう。こういうことは、思い立ったが吉日です。まずは収納場所のサイズを測ることから始めましょう♪

今回のSpecialist 園藤ふみ(えんどうふみ) さん

美収納コンシェルジュとして個人宅の片付けや行政、企業への収納サービスを提供。相談者の悩みから部屋を一新するサービスの利用は、依頼やリピートだけで600件を超し、行政や企業の収納セミナー受講者数は3,500名を超えている。
各種メディア、企業イベントへの出演、寄稿依頼などの実績もあり、2015年に「男前収納でキレイになる片づけのコツ」(きずな出版)を出版。


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