行事食を楽しむ季節のレシピ|十五夜

2026.09.16 | お料理

「十五夜」とは、旧暦の8月15日の夜にあたり、この頃は月が最も明るく見える時期。月を楽しむ行事のことで、「中秋の名月」とも呼ばれます(行事については前回のコラムで紹介しています。詳しくはこちらへ)。
一般的には月見団子をお備えすることが有名ですが、十五夜は「芋明月」とも呼ばれ、芋類の豊作への感謝と今後の実りを祈願し、蒸した芋を供えたり、食べたりする風習もあります。
そこで今回は十五夜に作って食べたい、芋を使った絶品メニューを、料理教室を主宰する益元泰江さんに提案してもらいました。

長芋の米粉グラタン

ホワイトソースは米粉を使うと手軽に作れます。牛乳と混ぜてもダマになりにくく、加熱するだけで滑らかなととろみが出るのが特徴です。小麦粉を控えたい方にもおすすめの、やさしいグラタンです。

材料 (4〜5人分)
米粉…大さじ5
牛乳…600cc
コンソメ…小さじ1
塩…ひとつまみ

ベーコン…80g
長芋…300g
タマネギ…100g
しめじ…1株
お好みの油…大さじ1
塩・こしょう…適量

とろけるチーズ…80g
バター…適量
パン粉…少々

作り方
(1)ボールに米粉と牛乳、塩とコンソメを入れ、ホワイトソースの材料を合わせておく。
(2)ベーコンは1㎝幅に、長芋は皮をむいて5㎜幅の半月切り、タマネギはスライスし、しめじは小房にわけておく。
(3)フライパンに油を熱し、ベーコン、タマネギ、しめじ、長芋の順に炒める。塩・コショウをして(1)のホワイトソースを混ぜながら加え、滑らかなとろみが出るまで加熱する。
(4)バターを塗った器に(3)をつぎ分け、チーズと少量のバターをのせ、パン粉をふる。オーブントースターで表面に焼き色がついたら出来上がり。

<POINT>
米粉のホワイトソースは軽やかな口当たりで重たくならないのが魅力。ベーコンや野菜の旨味があるので、コンソメはお好みで加えてください。

里芋のごま味噌がらめ

たっぷりのごま&味噌という最高の組み合わせが、食欲をそそります。この味噌は、田楽料理としてこんにゃくやナスにもぴったり。冷凍の里芋で作っても美味しく出来上がります。

材料 (4〜5人分)
里芋…400g
いんげん…適量
薄口醤油…大さじ1

【A】
味噌…大さじ2
ハチミツ…大さじ2
白すりごま…大さじ2

作り方
(1) 鍋にお湯を沸かし、薄口醤油(白だしや麺つゆでもO K)を入れる。皮をむいて半分に切った里芋を加え、しっかり茹でて下味をつける。
(2)ボールに【A】の調味料を入れ、混ぜ合わせておく。
(3)茹で上がった(1)をザルにあげ、軽く水気をきり、(2)に入れて絡ませる。
(4)器に盛り、茹でたいんげんを添える。

<POINT>
里芋はザルに上げたら、水気を切りすぎないようにしましょう。適度に水分を残しておくことで、ごま味噌と和えたときに馴染みやすく、よく絡んでとろりとした和え衣に仕上がります。甘さはお好みなので、ハチミツの量で調整してください。

石垣まんじゅう

ゴロゴロとさつまいもが入った昔ながらのおやつ。地域によって呼び名が異なり、東海地方では「鬼まんじゅう」、神奈川県や大分県では「石垣団子」「石垣もち」などと呼ばれます。蒸し器を使うことで、さつまいもはふっくらホクホク、生地はふんわりした食感に仕上がります。

材料 (約10〜15個)
サツマイモ…300g
水…80cc

砂糖…50g
塩…ひとつまみ
薄力粉…150g
ベーキングパウダー…小さじ1と1/2
黒ごま…適量

作り方
(1)サツマイモは皮のままよく洗い、1cm角に切る。濃いめの塩水に30分ほどさらしてから流水で洗い、ザルに上げておく。
(2)ボールに分量の水を入れ、砂糖、塩を溶かし、水気を切った(1)を加えて混ぜる。続いて薄力粉とベーキングパウダーをふるい入れ、さっくり混ぜる。
(3)蒸し器の準備をしておく。
(4)食べやすい大きさに形を整え、蒸し器に敷いたクッキングシートに並べ、黒ゴマをふり、蓋をして強火で15分ほど蒸す。

<POINT>
蒸し器やせいろがない場合は、蓋付きのフライパンでも作れます。その場合は生地を耐熱性のカップなどに入れるか、高さのある耐熱性の皿にクッキングシートを引いて生地を並べます。フライパンの底から1cmほどの水をはり、15分ほど蒸してください。さつまいもを薄く切ると、火が通りやすくなります。

砂糖を黒糖にすれば、色あいや風味の変化が楽しめます

取材ライターのつぶやき

個人的には、勝手にハードルを上げていたホワイトソースが、米粉を使うだけでこんなに簡単にできるのか!と非常に驚きました。辛子を使った煮物の爽やかな風味にも心を奪われてしまい…改めて、料理の奥深さに触れる機会となりました。

今回のSpecialist 益元泰江(ますもと やすえ) さん

料理研究家・食育指導士・フードコーディネーター・伝統発酵醸師。
野菜をたっぷり使った、経済的で手早くできる料理と、さりげないテーブルセッティングが人気。自宅のキッチンスタジオやカルチャーセンターなどで料理教室を開催。現在は20クラス100名ほどの生徒さんが在籍し、“元気がでる料理教室”として人気です。また、離乳食や料理の写真撮影、イベント等にも関わり、料理を通して「作る楽しさ・食べる喜び」を提案しています。


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