行事食を楽しむ季節のレシピ:夏越しの祓え

2026.06.17 | お料理

「夏越しの祓え」とは、1年の半分にあたる6月30日に、半年間で体に溜まった“ケガレ”を落とし、残り半分の息災を祈願する日です(前回のコラムで紹介しています。詳しくはこちらへ)。
半年間を無事に過ごせたことへの“感謝”を感じながら、美味しいものを楽しむ日にしませんか?「夏越しの祓え」にピッタリなメニューを、料理教室を主宰する益元泰江さんに提案してもらいました。

ゴーヤの肉詰め

「夏越しの祓え」では、神社などに設けられた大きな茅の輪(ちのわ)を八の字にくぐり、厄を落とします。それにちなみ、茅の輪の丸い形を連想させる「ゴーヤ」を使った、夏らしいスタミナメニューです。

材料 (4〜5人分)
ゴーヤ 1本

【A】
豚ミンチ…150g
玉ねぎのみじん切り…1/2個分
溶き卵…小1個分
パン粉…大さじ2
塩、コショウ…適量
カツオだしの素…少々

【タレ】
醤油…大さじ1
酒…大さじ2
みりん…大さじ2
砂糖…大さじ1

【付け合わせ】
ミョウガ、貝割れ…適量(お好みで)

作り方
(1)ゴーヤは両端を切り落とし、1〜2センチ幅の輪切りにする。種とワタの部分をスプーンで念入りにくり抜き、苦味を和らげるため塩水に5分つける。
(2)ビニール袋に片栗粉(分量外)を適宜入れ、水気を切ったゴーヤを加えてまぶす。
(3)ボールに【A】の材料を入れてよく混ぜ、肉だねを作る。(2)のゴーヤの穴に肉だねを詰め、油で熱したフライパンで両面をじっくり焼く。
(4)両面に焼き色がついたら、【タレ】の調味料を入れてからめる。
(5)皿に盛り付けて、ミョウガなどを添える。

<POINT>ゴーヤの代わりにピーマンや甘長唐辛子でも美味しく作れます。肉だねが焼けているか心配な場合は、蓋をして焼くと安心です。<POINT>お好みで「五香粉」(ごこうふん)というミックススパイスを肉ダネに少し入れると、本格的な味わいになります。

鶏そぼろとザーサイの素麺

「夏越しの祓え」の時期は蒸し暑いので、さらりと食べられる素麺がおすすめ。旬の夏野菜と鶏そぼろという組み合わせは栄養バランスも良く、夏バテ防止にピッタリです。

材料 (4〜5人分)
素麺…4束
鶏ミンチ…200g
ザーサイ…100g
ごま油…大さじ1
酒…大さじ1
醤油…大さじ1
砂糖…大さじ1
めんつゆ…適量

【A】 トッピング
カボチャ…1/4個
ナス…1本
オクラ…1袋
プチトマト…5個
貝割れ…1パック

作り方
(1) カボチャは5ミリ厚のくし切り、ナスは縦半分に切って皮に切り込みを入れながら3センチ幅に切る。180℃の油で素揚げにし、冷ましておく。
(2) 素麺はたっぷりのお湯で茹で、水でよく洗い、ザルなどで水気を切っておく。
(3) ザーサイは粗く刻む。フライパンにごま油を熱し、鶏ミンチと一緒に炒め、酒と醤油、砂糖を合わせ、味が馴染んだら冷ましておく。
(4)器に素麺を盛り付け、麺つゆをかけ、素揚げした野菜、鶏そぼろ、茹でたオクラ、プチトマト、かいわれを添える。

<POINT>夏野菜は好きなものでアレンジO K。ザーサイの塩味と食感が、とても良いアクセントになります。

黒糖くず餅

「夏越しの祓え」では「水無月」という和菓子を食べるのが一般的ですが、自宅で作るのは難しいので、今回は見た目も涼やかな「くず餅」にチャレンジ。とろみが出るまで混ぜ続ける点は少し大変ですが、材料も少ないため自宅で簡単に作ることができます。

材料 (4〜5人分)
くず粉…1カップ
水…3カップ
黒砂糖…150g
水…1カップ
きな粉…適量

作り方
(1)黒砂糖(固形の場合は小さく削る)を1カップの水で煮溶かし、冷ましておく。
(2)くず粉に水3カップを加え、(1)を加えてよく混ぜる。
(3)(2)を鍋に入れて中火にかけ、木ベラで鍋底をこするようにしてよく混ぜる(約15分程度)。とろみが出たら、弱火にし、ツヤが出て混ぜるのが重たくなれば火から下ろす。
(4)水で濡らした型に(3)を流し入れ、型のまま氷水につけて冷やし固める(もしくは、ラップをしてその上に保冷剤を置いて冷やす)
(5)濡らしたまな板に取り出し、好みの形に切って器に盛り付ける。お好みできな粉をまぶしても美味しい。

<POINT>冷蔵庫に入れて冷やすのはN Gです(固くなってしまうので)。黒糖にはビタミン、ミネラルなどが含まれており、体に嬉しいスイーツです。

取材ライターのつぶやき

夏の暑さに食欲が減退してしまう日もありますが、残り半年を元気に過ごすためにも、きちんと食事を摂ることは大切ですね!個人的には、お店でしか購入したことのない「くず餅」が自宅でも作れることに衝撃を受けました。ぜひ挑戦してみたいです。

今回のSpecialist 益元泰江(ますもと やすえ) さん

料理研究家・食育指導士・フードコーディネーター・伝統発酵醸師。
野菜をたっぷり使った、経済的で手早くできる料理と、さりげないテーブルセッティングが人気。自宅のキッチンスタジオやカルチャーセンターなどで料理教室を開催。現在は20クラス100名ほどの生徒さんが在籍し、“元気がでる料理教室”として人気です。また、離乳食や料理の写真撮影、イベント等にも関わり、料理を通して「作る楽しさ・食べる喜び」を提案しています。


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